平成27年7月25日(土)~26日(日)、旧内山下小学校(岡山県岡山市)にて「コミュニティ・オーガナイジング・ワークショップin岡山2015」を開催しました。
本ワークショップでは主に岡山市内で活動する市民活動団体のリーダー及びリーダー候補者10名に加え、昨年度のワークショップ参加者6名が運営と進行のサポートを担うコーチとしてご参加いただきました。
研修1日目は「コーチング」「ストーリー・オブ・セルフ」「関係構築」「リーダーシップチームの構築」「ストーリー・オブ・アス」について学びました。
当初は聞きなれない言葉の数々に参加者の戸惑いも感じられましたが、ペア、グループでの演習を重ねるごとに参加者の理解が深まり、積極的な発言、挑戦が見られるようになりました。
「リーダーシップチームの構築」に至るころには、全員が席を立って模造紙の前で議論しているチームもあり、「共有する価値観」を見い出すことの難しさを感じつつも、その過程を楽しんでいる様子がうかがえました。
「ストーリー・オブ・アス」の演習の最後には参加者より「明日の研修がとても楽しみです」という希望で締められた発表があり、全員の気持ちがオーガナイズされた!?瞬間を感じることもできました。
研修2日目は「戦略Ⅰ」「戦略Ⅱ」「アクション」「ストーリー・オブ・ナウ/リンキング」について学びました。
参加者は昨日の研修の疲れよりも新たな学びに出会うことへの好奇心が勝っている様子で「戦略」のチーム演習では、停電という突然のハプニングによって電気やエアコンが切れたことにも気づかず、
お互いの発表を聞き合うなど、時間を追うごとに参加者の集中力が高まっていることが伺えました。
研修の最後に行われた「パブリック・ナラティブ」の演習では、参加者の発表を聞いて「本当に行動したいと思った」「自分がこの場の一員であることを実感できた」といった感想が述べられこの2日間の研修の成果が示されるとともに、その場にいたすべての参加者が「私たちは岡山市を変えていくことができる」という充実感と一体感を感じることができたのではないかと思われます。
・参加人数:16名(うちコーチ6名)
・参加者満足度:平均91点(100点満点中)
・参加者理解度・習熟度(自己採点):67点(100点満点中)
夏の強い日差しが差し込む廃校舎の教室を会場として、2日間で約22時間に及ぶ研修となりましたが、誰一人として途中で脱落せずすべての工程を終えることができました。
この研修を経験された皆様が、今後、それぞれの現場で学びを実践しつつ、よりよい岡山市を築いていってくださることを期待しています。
レポート:高平 亮(ESD・市民協働推進センター)