ワークショップ

WORKSHOPS

参加者の声
コミュニティ・オーガナイジング・ワークショップ
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小林悠
ゼロエミッションを実現する会 横浜

なぜ、気候危機に取り組んでいるのか?

とにかく今の子ども達、これから生まれてくる子ども達が、安心して希望をもって生きられる未来を残したいからです。私は数年前から気候危機に問題意識をもちながらも、ライフスタイルを変えたり、署名をしたり、ダイベストメントをしたり、電力会社を変えたりと、あくまでも個人的アクションの枠にとどまっていました。

個人のアクションだけでは深刻な気候危機を解決できないと知りながら、気候活動家たちのアクションを見たり聞いたりするだけで何も社会的アクションをとらない自分を次第に許せなくなっていきました。ついに「とっとと動け、自分!」と自分で自分に喝を入れ、横浜で一緒に活動してくれる仲間を探すことにしました。

気候危機活動はあまりワクワクした活動に見られないかもしれませんが、市民が繋がり、自分たちの町を自分たちでよりよいものに創っていこうとすることはとてもワクワクすることだと思っています。

ワークショップ参加前に期待していたことは?

限られた人員と時間の中で活動していたので、また、皆大事なプライベート時間から活動のために時間を捻出しているので、せっかくやるなら効果的にやりたいと思い、COJに参加させていただきました。直前まで日々の生活に追われ、当日は、ほとんど心の準備ができないまま参加することになってしまったのですが、1分1秒たりとも無駄なく完璧にコーディネイトされた専門的なトレーニング内容にとても驚きました。こんなに自分とチームが鍛えられるとは正直予想していませんでした。

ワークショップに参加した感想は?

二日間のトレーニングで別人に生まれ変わったのではないかと思うほどの学びの体験でした。ワークショップの終盤では、このような貴重な機会をいただけたことに感謝の気持ちが込み上げてきて、思わず涙が出そうになりました。また、チームのメンバーへの愛、他チームの方々への敬意、コーチ達への感謝等、2日間のオンラインでこんな深い感情をこれだけ多くの他者に対してもてたことに驚いています。これが同じ問題を解決しようとする同志(US)のパワーなんだと思いました。

私が特に感銘を受けたのがストーリー(ストーリーオブセルフやストーリーオブアス)の力です。この半年間暗中模索しながら活動する中で、自分の価値観や思いをストーリーにして人に伝える重要性に気づけていませんでした。「どんなに正しいと思うことをやっていても、自分(たち)の価値観が伝わらなければ人は動かせない」ということに心の底から納得しました。

この二日間で、コーチや参加者のストーリーを何回か聞く機会がありましたが、どのストーリーにも本当に心が揺さぶられました。「私なんかが活動しても意味があるのか?」と迷いながら活動してきた半年だったのですが、同志のストーリーを聞いたり、自分自身のストーリーを紡ぎ出す経験を通して、確信をもってゼロエミ横浜の活動ができるようになったと思います。

コミュニティ・オーガナイジングを今後の活動にどう活かしたいですか?

トレーニングのおかげで、個人のスキルもチームのスキルも上がりました。個人のスキルとしては、ストーリーオブセルフや関係構築を学ぶことで、今後活動の中で新しい人間関係をつくっていくことに対して自信をもてるようになりました。チームに関しては、コーチングしていただいたおかげで、メンバーの絆が深まるとともに、チームの基盤づくりができました。最近加わったメンバーにも、COJの学びを共有し、改めてチームの立ち上げをしているところです。また、横浜市の温暖化対策実行計画改訂に向けたキャンペーン戦略を具体的に練りながら、現在は気候危機に関心のある横浜市民の方々と勉強会を開いています。

私たちゼロエミ横浜は、横浜市が2030年度温室効果ガス削減目標60%を掲げ、横浜の脱炭素化だけでなく、日本の脱炭素化を牽引してくれることを望んでいるので、来年度4月頃予定されるパブリックコメントに多くの市民が参加できるように呼びかけを行っていきます。失敗や大変なこともたくさんあると思いますが、教えていただいたように、小さな成功体験を積み重ねていきたいです。