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2020年06月08日
Black Lives Matterについて話しましょう

皆さん、こんにちは!COJコーチのななみんです。
今回、皆さんに大切なお話がありまして、初めてスタッフブログを書かせて頂いています。

アメリカの黒人男性ジョージ・フロイドさんが白人警察官に殺害された事件を切っ掛けに、世界中で人種差別問題に対して #BlackLivesMatter(黒人の命は大切)抗議が行われているニュース、ご存知でしょうか?遠い国の問題、日本にいる私たちには関係無い、と思っていませんか?

実は、日本で暮らす人にも関係しています。特に、COJのコミュニティ・オーガナイジング(以下CO)に触れてきた私たちにとても関係しています。

【Black Lives MatterとCOJの繫がり】

COといえば、アメリカの公民権運動で活用されたことが知られています。COの教材を開発したマーシャル・ガンツ博士も黒人差別を闘う市民と肩を並べて活動していました。

COJワークショップに参加された方なら、キング牧師とモントゴメリー・バス・ボイコットのお話、覚えているはずです。

1950年〜60年代アメリカでは、肌の色が理由で黒人の乗客は白人の乗客にバスの席を譲らなければならない、そして白人の乗客の言うことを従わなければ黒人の方は暴力を受けていました。こういった人種差別に立ち向かったモントゴメリー市の黒人コミュニティが、それぞれの力を合わせてバスのボイコット戦略を計画した話しは、COにより社会変革を表す題材として、COJワークショップで紹介しています。

公民権運動の結果、実現できたCivil Rights Act(公民権法)は人種に基づく差別以外にも、性別などあらゆる差別をなくしていく基礎をつくり、有色人種だけでなく、女性の権利、LGBTQの権利を進展させる基礎となりました。

しかし、現在のアメリカはその頃から人種差別は変わっていません。今は、肌の色でバスは隔離されませんが、肌の色で「犯罪者」だと怪しまれてジョージ・フロイドさんの様に殺されてしまいます。

モントゴメリー・バス・ボイコットより約70年が経った今でも、黒人の方々の命に関わる暴力的な人種差別はアメリカ社会に根付いている、とても深い問題です。詳しくは、私と同じCOJコーチのharuさんが書いたnoteをご覧下さい。(1)

【私たちと Black Lives Matter の繫がり】

少し自分の話しをさせて頂きます。

実は、#BlackLivesMatter が発足したのは2013年頃。私はアメリカで大学生をしていました。当時の私はナイーブで、周りの学生が #BlackLivesMatter の運動に参加していたところを、外から見守るだけで、自分から声を上げたりしませんでした。きっと、人種差別は悪いのは知っていたけど、「日本人の私が声を上げて何が変わるんだろう?」と思っていました。

2017年12月、COJフルワークショップに参加しました。その2日間で私はCOのパワーを肌で感じてエンパワされました。COをもっと知りたい、ナラティブを意識して声を上げたい、自分の活動にも取り入れて周りをエンパワたい。そうして、今の自分がここに立っています。

きっと、この投稿を読んで下さっている皆さんも、そんな想いがあってCOを活用しているのでは?COが切っ掛けで皆さんもエンパワされているのでは?

COに直接触れていなくても、COの影響を受けて日本社会を変えようとしている全国各地の労働組合、性暴力・性的同意活動、LGBTQムーブメントにエンパワされているのでは?

COにエンパワされた私たちだからこそ、そのCOが深く関わるアメリカの人種差別問題を理解して、#BlackLivesMatter ムーブメントと一緒に声を上げないといけないと思います。

今の私は「日本人の私が声を上げて何が変わるんだろう?」ではなくて、「日本人の私がアフリカ系アメリカ人の社会運動のパワーで立っているから声を上げる」に変えました。

【私たちが日本からできること】

① 全ては知ることから始まる

まず、知識を身につけるところから始めましょう。黒人差別や #BlackLivesMatter が自分/日本とどのように関わっていますか?自分の中に潜在する差別意識はありませんか?疑問に思うことはネット等で探しましょう。出発点として、これまでの #BlackLivesMatter に関する資料のまとめがあります。(2)

② 広げる/対話する

次に、SNSで情報拡散をしましょう。COJワークショップの仲間にこのブログ投稿をシェアしたり、黒人の方々の声(当事者の声)を拡大したり、#BlackLivesMatter を支援する団体やSNSのシェアなどで、周りの人へ認知度を上げましょう。

また、もう一歩踏み出せる方には、是非SNSに一回シェアするだけではなく、身近な方と直接対話をしましょう。対話の中で、答えが分らない疑問が上がれば、①に戻ってまた知識を身につけて対話を続けましょう。

③ 参加する

最後に、#BlackLivesMatter 活動を支援する署名活動や募金活動があります。金銭的に余裕のある方は、是非寄付にご協力お願い致します。寄付が難しい場合は、YouTubeビデオ視聴で簡単に募金ができる方法もあります。詳しくは、(2)資料の「What can we do to help? | 私たちにできること」を参照。

また、6月14日(日)14:45には、東京都の代々木イベントプラザにて、Black Lives Matter Tokyo主催「ブラック・ライヴズ・マター平和な行進」があります。COVID-19の影響で参加するのが難しい方は多いと思いますが、こういった参加方法もあります。マスク着用、ソーシャルディスタンスを保ちながら、平和的なマーチが行われる予定です。(3)

(1) 「#BlackLivesMatter について、日本のあなたに知ってほしいこと。」|note
https://note.com/justasweetpea/n/n04dd8790e130

(2)「#BlackLivesMatterって何?」|Google Docまとめ:クラウドソーシングで集めた資料
https://docs.google.com/document/d/1uq2KmBMZ0oE87cxiWh3Eny5Fqwz4dAlBQ66iDcd6p2E/edit 

(3)「ブラック・ライヴズ・マター平和な行進」ブラック・ライブズ・マター東京
https://www.instagram.com/p/CBIP6IvhxSD/?utm_source=ig_web_copy_link

(COJコーチ ななみん)