ワークショップ

WORKSHOPS

参加者の声
コミュニティ・オーガナイジング・ワークショップ
VOICE #110 facebook twitter
山角 直史
東京都立大学大学院/無料学習支援塾おひさま

ワークショップに参加した動機は?

私は昨年3月まで社会福祉協議会に勤務していましたが、本格的に地域福祉を研究から考えたいと思い、昨年4月から大学院に進学しました。社会福祉協議会が長く用いてきた方法である「コミュニティワーク」は地域住民を主体として地域福祉を推進する方法ですが、一方で専門職と地域住民の非対称性という弱点があるのではないかと感じることがありました。そこで、当事者を中心においた考え方である「コミュニティ・オーガナイジング」について学びたいと思ったことが、ワークショップに参加したきっかけです。
また学習支援ボランティア活動にも取り組んでおり、昨年8月からボランティア団体を運営しているのですが、コロナ禍ということもあり仲間集めに苦戦していました。コミュニティ・オーガナイジングの考え方が団体運営にも活かせることがあればと考え、参加を決意しました。

ワークショップに参加した感想は?

一番の気づきを得ることができたのは、「同志」の考え方です。私や同じグループのメンバーも、「支援する側の人」であることが多く、「支援される人」を分けて考えてしまいがちでした。
しかしコミュニティ・オーガナイジングは、与える/与えられる関係によって成り立つものではなく、「問題に直面する当事者のもつ資源を総動員」して課題解決を目指す取り組みです。グループワークでは、私自身が学生なので、コロナ禍で孤立する学生のつながりづくり活動を企画しました。最初に「自分自身の課題は何なのか?」「同志である学生の力を引き出すにはどうしたいいのか?」ということから考え始めました。いつもなら「どこかで特別な困りごとを抱えている他人」の問題からスタートして考えていたのが、自分自身や身近な仲間のことを深く考えるというのは私にとっては新しい方法でした。変えようと思うことは、どこか遠くにある社会問題ではなく、自分や仲間が直面している課題こそが変革すべきことであると再認識しました。

今まで参加してきたワークショップとの違いは何ですか?

一般的な研修会やワークショップが2〜3時間で終わってしまうのに対して、2日間という長時間は大変だと思っていましたが、終わってみたらあっという間に過ぎていました。オンラインの研修会は、どうしても受け身になり集中が切れがちですが、COJのワークショップでは講義の時間は予習で学んだことを振り返るためよく理解できましたし、ワークはタイトな時間のためグループの仲間と集中して取り組むことができました。
 2日間通して基本的に同じ方々とグループを組めたことも、仲間意識を高めて方向性を合わせるために意義深いものだったと感じました。コーチの方々の導きもあり、短い時間の中で私たちの中にあるものを引き出し、形にできたのではないかと思います。また所々でグループ以外のメンバーとも話す時間が取れたことも、様々な所属や地域から参加されている方々がいらっしゃるので、少しでも情報交換ができて刺激を受けました。

コミュニティ・オーガナイジングを今後の活動にどう活かしたいですか?

まず私自身が直面する課題について考えようと思いました。いつも「社会の問題は何か」と考えていましたが、自分自身の思いや問題意識から発して同じ問題を抱える仲間へと広げていくことで、意欲的で団結力のあるチームができるのではないかと思います。具体的には、ワークショップで企画したような学生の居場所づくりについて、同じような境遇の仲間達と話す時間をとってみたいと思いました。
また今までは「困っている子ども達のため」に取り組んで来た無料学習支援活動も、自分発信で問い直すと、自分が子ども時代に居場所がなかったこと、大人になって子ども達と関わる時間がなくなってしまったことに違和感を持っていました。この活動を通して、自分自身の問題意識から発した活動にしていきたいと思っています。
そして何より、大学院生として自分の研究に活かしたいと思います。社会福祉協議会の職員の方々もワークショップを受けられていましたが、コミュニティ・オーガナイジングをどのように実践に活かしているのか、ぜひお話を伺ってみたいと考えています。