ワークショップ

WORKSHOPS

参加者の声
コミュニティ・オーガナイジング・ワークショップ
VOICE #111 facebook twitter
滝口 紘子
特になし

ワークショップに参加した動機は?

私の仕事は市議会議員ですが、市民団体から相談があった時に、どうすれば効果的な行動を選択できるかをアドバイスできるようになりたい、と思ったのが一番の動機でした。
行政に訴える方法ではよく署名を提出するという手段が取られますが、それでは行政側はなかなか動かないケースを多々見てきました。
また、志の強い一人の市民が中心となって活動が行われている場合もあり、リーダーの精神的負荷等を考えると、持続的な活動が難しいと感じていたので、メンバーがそれぞれリーダーシップを発揮する組織というのは、どのように作られていくのかも大変興味がありました。
また個人的には、オバマ大統領の選挙キャンペーンでも使われていたという話も聞き、最終的には自分の組織強化に使えないかな、という考えも持ってはいました。

ワークショップに参加した感想は?

とても心に残るワークショップでした。特にグループワークがよかったです。今でも思い出すと胸が温かくなります。価値観で人とつながり、そこをベースに活動することのパワー・連帯感の強さを、体験とはいえ感じることができたのは驚きでした。
逆に、今までなぜ人と一緒に活動した時にそのパワーや連帯感を感じられなかったのかもわかりました。表面的なことにばかりとらわれ、根底にある人の価値観・思いに触れてこなかったことにも気づきました。
もちろん最初からそう感じたわけではありません。メンバーはそれぞれ属性が異なり、考え方も体験も異なります。「このまま最後の発表まで行きつくのだろうか」と不安に思う時もありましたが、最後にはひとつの方向性に向かうことができました。「多様な考え方はあるけれど、目指す価値観が一緒であれば活動できる」それを知ることができたのは、私自身の人との関係性の在り方や人生についての考え方を変える衝撃的な体験でした。

今まで参加してきたワークショップとの違いは何ですか?

グループメンバーの顔をまだ覚えていることが、このワークショップがいかに素晴らしかったのかの何よりの証拠です。
また、参加者の所属が労働組合や社会福祉協議会の人が多かったのも意外でした。男性も多かった。実際に社会を変えるアクションを起こしている人や学生など、多種多様な参加者がいて、エネルギー量が高かったです。
そんな中で、私は始まる前から「どこにも所属していない、活動も特にしていない、こんな私が参加してもよいのだろうか。でも参加したい・・・」という葛藤と不安に襲われ、その旨をアンケートに書いたところ、丁寧なフォローのお電話をいただきました。参加者へのそういう気遣いも大変うれしかったです。お蔭様で、最初は緊張していましたが、すごくいい経験をさせていただきました。

コミュニティ・オーガナイジングを今後の活動にどう活かしたいですか?

私のグループは「非正規の人にも有給の生理休暇を!」というゴールだったので、さっそく私の市の職員労働組合の書記さんに生理休暇の実態を聞きにいきました。そこでこのワークショップの話をすると、大変興味を持っていただきました。鎌田華乃子さんの本を組合でも購入し、自分の組織に置き換え実践し、さらに成果を出したと聞き、その行動力に驚き、そしてとてもうれしかったです。これからもコミュニティ・オーガナイジング(以下CO)に共感し実践する仲間が増えていくように、体験をシェアしていきたいと思います。
 また、仕事においても、COで教わった考え方がとても役に立っています。「資源はなにか」「関心はなにか」等、考えている自分がいます。日常においてもとても役に立つ内容なので、生かしていきたいです。