ワークショップ

WORKSHOPS

参加者の声
コミュニティ・オーガナイジング・ワークショップ
VOICE #85 facebook twitter
太田 有香
京都府社会福祉協議会

ワークショップに参加した動機は?

きっかけは、上司からの誘いを受けて。

実は昨年もお声かけいただいてましたが、なにかと行かない理由を作って、参加しませんでした。

現在、私は総務課で主に会計を担当しています。総務課としては3年目になり、組織基盤作りや組織内の職員や環境のことに目を向けて日々仕事に向き合っていますが、ふと、地域のことに向き合って仕事が出来ているのかな、と自問自答することが増えてきていました。

そんなタイミングで、2年目、再びの声をかけていたただき、この自分の中で問い続けていることの何かヒントを学ばせてもらえるのではないかと思い、迷いなく参加をさせていただきました。

ワークショップに参加した感想は?

このワークショップは本当にタイトなスケジュールで、ずっと時間に追われている。そのような感覚でした。そのような中、私の所属させてもらったチームは、個々の想いは強く持っていましたが、チームとしてはなかなか意見を出すことや進行などがうまくいかず、コーチの方々にもたくさん助けていただいての中で取り組ませていただきました。それでも、“同志”と呼ばれる仲間と、不細工でも不格好でも、最後の“ナラティブ”までたどり着き、最終日の仲間の語りを聞き、言葉の力を目の当たりにしたことで本当に勇気と希望をもらうことが出来ました。

たった一人では何も出来ないけれど、ストーリーや言葉の力、同志と共に取り組むことで、大きな力となることで社会を変えることができる。私は今回、小さな成功体験を得ることが出来たと思っていますし、自分自身の自信につながったと思います。

今まで参加してきたワークショップとの違いは何ですか?

2日間の研修は、自分の中の価値観を問うことから始まりました。また、自分を語ることから始まりました。“こんなことを言ったらどう思われるだろうか”そんな気持ちがありましたが、自分の語りを同志が受け入れてくれ、また同志の語りに共感することで、価値観の共有をします。始めにそのことを行うことで、自分への信頼と、同志との関係性の中で安心感を持つことが出来ました。それは、支援が必要な人との関わり方や、様々な機関との連携が求められる福祉職として重要な視点であるということに立ち返らせてもらえました。

また、多くのワークショップは、始めに講義や手法を一定学んでから、ということが多いですが、学び、即実践の形。私自身、十分に咀嚼してからの実践ではありませんでした。理解出来た。という実感は持ちづらいですが、やりながら考える。ということ、答えがないことへの向き合い方、福祉従事者である前に自分も不完全な人間であり、学びながら向き合う姿勢を許されたような、そのようなワークショップでした。

コミュニティ・オーガナイジングを今後の活動にどう活かしたいですか?

今回、自分の中の「どうしたらいいのかわからない」から「どのようにすれば」と考え方が大きく変わったのが自分自身の大きな収穫でした。

今後、福祉職として、自分自身や支援を必要とする方、福祉の世界、そして社会と関わり続けるための、ひとつの手法として、自分自身の中で技術を磨いていきたいと思います。