ワークショップ

WORKSHOPS

参加者の声
コミュニティ・オーガナイジング・ワークショップ
VOICE #74 facebook twitter
塚本健治
社会福祉法人 久留米市社会福祉協議会

ワークショップに参加した動機は?

 ワークショップのコーチでもあるボランティアグループの代表者より、ご紹介いただいたことが一番最初のきっかけです。その後、コミュニティ・オーガナイジングについて、ワークショップの内容をネット検索により、他市の参加者の声を確認していく中で、業務に活かせるのではないか?と思い参加することにしました。
 特に、ボランティアセンターの業務の一つとして、ボランティア団体の相談として、ボランティアグループのメンバーの増加や若返りについて、多くの相談が寄せられてきます。このボランティアグループのメンバーを増やすという課題の解決策を学ぶことで、ボランティアグループの活動の活性化及び市民がボランティア活動に参加するきっかけが増加するのではないだろうか?と考え、その手法や理論、技術を手に入れることを目的に参加させていただきました。

ワークショップに参加した感想は?

 まずは素直に「大変」でした。それは、スケジュール表に記載されている分刻みのスケジュールであり、朝から夜までの講義とワークショップの連続。
 各単元における振り返りを、自分なりに消化する時間が無い中で、次々と学ぶ内容を整理していくことが必要な状態でした。学生時代の受験勉強中か?と思うぐらいのスケジュールで、予習復習が必要な感じでした。そして、「良い体験」ができました。
 講義の内容を十分に消化できていない状況で、ワークショップと班内で発表の順番がすぐに回ってくる。その結果、自分の発表内容を整理できないまま、その場で考え、思っていることを発表にする。その時、普段から考えていることや思っていることなどを自分なりに整理して話していくのですが…班内から、「それは何で?」と質問され、なんとなく思っていた事を自分なりに整理しなおす。
 人に質問されることで、自分の考えの深い部分にある思いを再整理し、「価値観」を整理することができました。 

今まで参加してきたワークショップとの違いは?

 班ごとに2名のコーチがついての進行と短い時間の中での集中力です。これまでのワークショップでは、それぞれの班からリーダー選出などを行うため、進行に慣れた班とそうでない班では大きく差ができるワークショップが多いと思います。
 しかし、ワークショップの目的は、ワークショップを運営するスキルを磨くための研修ではなく、単元ごとの体験とメンバーに対する質問などが、コーチの誘導によってスムーズに進行していました。そして、メンバー間では質問が出ない場合には、コーチからの質問が入ることで、自分自身の発表内容を再度見直すことができました。
 また、自分自身が短い時間の中で発表することで、集中力を高め、「今」できることを最大限表現していく訓練ができたと思います。高めた集中力での発表と、その発表についてのコーチングにより、(研修時間は長いですが)短い時間(単元)でより濃い内容を学び体験できました。

コミュニティ・オーガナイジングを今後の活動にどう活かしたいですか?

 スノーフレーク・リーダーシップのあり方が、現在、市内のボランティアグループが抱える課題「ボランティアメンバーの増加」や「次世代の参加を求める」に対する解決方法の一つと考えています。ボランティアメンバー募集する際にも、相手の興味や関心を理解し、自分の興味や関心を伝えていくことで、お互いの関係をつくっていく事が必要だと感じています。
 今後は、このコミュニティ・オーガナイジングをボランティアグループや当事者団体等に広げていくことを計画していきたい。特にボランティアグループや当事者団体等に対する学習機会を設けることや新たな出会いの場を作り関係構築を行う仕掛けを行っていきたいと思います。
 それぞれのグループや団体の活動支援の考え方や支援の方法として、コミュニティ・オーガナイジングの手法を活用していきたいと思います。