ワークショップ

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開催レポート
コミュニティ・オーガナイジング・ワークショップ
CASE #74 facebook twitter
2017年2月25-26日、佐賀にてコミュニティ・オーガナイジング・ワークショップを開催しました!

2017年2月25-26日、佐賀市民活動プラザにて認定NGOピースウィンズ・ジャパン様の協力をいただき「コミュニティ・オーガナイジングワークショップin佐賀」を開催いたしました。CSO先進県としての佐賀県内だけではなく、震災があった熊本、福岡などからも含む、総勢30名が参加され、コーチ陣は岩手・福島をはじめ九州まで、本当に日本全国の人が集まりました。

今回参加者は、社会活動の現場に長くいるNPO法人理事をはじめ、行政やNGO職員など多くの社会活動に参加されている方が多いのが特徴的でした。またコミュニティオーガナイジングにおけるまさに「同志」ともいえる、当事者から活動にかかわっている車いす利用者や、疾病を抱えながら活動されている方もおりました。

参加者の皆さんは、様々な研修や活動でよく顔を見知っている方もいたり、まったく知らない中に飛び込む方もいましたが、「もっと自分たちの活動をよくしたい」「お互いに勉強しあっていきたい」と非常に高い士気を感じることが出来ました。知っている人がいないから、と話していた人々が、2日間過ごす中で、休憩時間にはお互い活発に交流される姿が印象的でした。

「???」という顔で講義を聞きはじめ、一番最初のコーチング実践では「こんな短い時間では難しいよ」と言いながらも、その後2日間、とにかく講義と実践を繰り返していきました。

参加者の顔が変わったのは「ストーリーオブセルフ」です。あの短い時間で、自分たちと仲間が全員の前で話す。特にもよく見知っている方が語る原体験。そのセルフに心を揺り動かされ、「そんな思いで活動していたんだ」「知っているつもりでも知らなかったな~」と声があちこちから聞こえて来ました。

5グループのそれぞれのチームが考えぬいた車いす当事者・貧困家庭の子供・在日外国人などそれぞれのプロジェクトの発表と、大いに体と声を張ったチャントでは会場の一体感がググッと出来ました。チーム同士のコーチングを経て、「オーガナイズってなんだ?」「同志の資源を生かす戦略ってなんだ?」と話し合い、内容を修正し、同志を変更したり、オーガナイジングセンテンスを直したりの柔軟さも生かし、良い仮想戦略が出来ました。

そして最後のナラティブ。聞く人たちがじっと見つめる中「私の子供が難病を抱え・・・」と話し始める姿に、ぐっと心を動かされ、発表者が話終えると大きな拍手が沸き上がりました。また「サガ~スィミン~」と英語調な語り口でみんなの笑いを誘う「アス」はみんなの2日間の学びを思い出す良い雰囲気を出してくれました。

まるっと2日間「おはよう」の挨拶から「こんばんは」まで一緒に過ごした仲間たち。やりきった顔で

「時間ってすごく有限で、こんなに話したいことが話せるんだ」

「セルフって、今まで語るのをためらっていた。けど、きっとこれから話す。それが大事だとわかった」

「自分たちの活動がいかに、同志の視点が抜けていたかよく分かった」

「2日間受けないと言い表せないといわれていたけど、本当だった。2日間大変だったけど出てよかった」

「お互い知っているつもりでも、セルフを聞くとまた変わる。自分を語ることから初めて行きたい」

「普段はワークショップ運営側だったから、違う視点が面白く感じられた。」など本当に多くの学びの感想をいただきました。

社会活動実践者が多いワークショップならでは、「明日から取り組む」との声も多く頂きました。これを機会にさらに佐賀・九州のコミュニティオーガナイジングが盛り上がっていくことを期待し、応援していきたいと思っています。一緒に頑張っていきましょう。

文責:佐藤美代子(コーチ)

開催概要

開催日時
2017年2月25-26日
開催場所
佐賀市民活動プラザ
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主催
特定非営利活動法人コミュニティ・オーガナイジング・ジャパン
定員
30人
助成
認定NPOピースウィンズ・ジャパン
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