ワークショップ

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開催レポート
コミュニティ・オーガナイジング・ワークショップ
CASE #66 facebook twitter
コミュニティ・オーガナイジング・フルワークショップ(9/10-11)の開催報告

2016年9月10-11日(日)の二日間、 浜松町の汐留ビルディングにてコミュニティ・オーガナイジングのフル・ワークショップを開催いたしました。

オフィスビルが静かになる土曜日の朝8時45分、浜松町の汐留ビルディングの1階、ファミマ!前に集合した不安な表情の参加者達は、セキュリティが厳しいオフィス棟の11階へと移動し、東京湾の見える広々としたホールを通ってChange Factory会場へ到着しました。北海道や鹿児島など遠方からの参加者も多く、初めて出会う組織と、2日間の集中コースと、これから作るチームの面々を思うピリッと緊張した空気が流れていました。

開催は9時丁度。ワークショップはタイムキーパーに管理されて分刻みで進められます。1日の作業量は相当なもの。ワークの時間管理が1分遅れると時間通りに終了もできません。COは時間をとても大切にします。それは、「時間」が私たちそれぞれの、大切な資源であると理解しているからです。

場が開始10分に始まった自己紹介で和んだ後、早速「コーチング」の講義に突入し、最初のチーム演習が始まります。ここは、初めてのメンバーとのコーチングに挑む各班のコーチも緊張する時間でした。

続いて、「パブリック・ナラティブ」!ストーリー・オブ・セルフはコーチのひろしさんがモデルを見せてくれました。じーん・・としながら、ひろしさんの気持ちに寄り添い、価値感を読み取ろうとする参加者達。自分のストーリーもしっかり組み立てていました。

あっという間に午前中は終わり、ランチタイム。ヘルシー弁当はちょっと味が薄かったという評価もありました(笑)。参加者同士はテーブルメンバーを入れ替えて新しい面々と談笑。午後からは全体が一気に和みます。

午後も講義と演習の繰り返しで席も移動をしながら。頭だけでなく体力も使う!「関係構築」で互いを知り、「リーダーシップチームの構築」ではチームがすっかりひとつにまとまりました。チームの共有目的ができてノームとチーム名とチャントができると、チームメンバーとしての責任感も高まり、帰属意識がしっかり養われてしまうのです。各班の発表はどれも個性的で、チャントには拍手が鳴り止やまず、みんな笑顔!笑顔!

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1日目が終わると懇親会へ流れ・・・2日目の朝は、夜中まで遊んだ面々もしっかり出席!

いよいよ戦略作りに入ります。関係構築ができて結束の固いメンバーは、共通の目的に向かってキャンペーンタイムラインを作ります。解決すべき課題は何か?同志をパワーアップさせながら増やしていく方法は何か・・・?長いと思われた2日間という時間は、本気の戦略作りにはあまりにも短い!それでも時間内に何とか作り上げ、各チームはキャンペーン内容を模造紙に絵を描いて発表します。

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午後はアクション!自分のチームのキャンペーンイベントに人を呼ぶのです。声をかけた相手は、興味はあるけれど、とても忙しい人だったり、疑い深く頑固な人かもしれません。どうアプローチしてカタパルトをするか?なかなか難しいけれど、全員が笑顔の時間でした。

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最後はストーリ・オブ・セルフ、アス、ナウを繋げてパブリック・ナラティブを創るセッションです。話しているうちに涙がこぼれてしまう・・と言う発表者。いえ、世界を変えたいという思いの源を表現するセルフは、聞く人の心を揺さぶり、一緒に泣けてしまうのです。

1日目はバラバラに集った感じだった30名は、最後は輪になり一体感を感じ、互いを応援する空気ができていました。労働組合の担当メンバーや、こども食堂を起ち上げているグループ、また個人でも、人が生きやすい社会を作りたいという思いで、具体的な戦略を練ろうと集まった参加者達。濃密な2日間を過ごし、次のステップが見えてきたようです。

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敢えて困難な道を歩こうとする参加者のみなさんがCOJの誇りです。また、いつでも学びに戻ってきてくださいますように。お疲れさま、そしてありがとうございました。

(コーチ:安田晶子)

開催概要

開催日時
2016年9月10日(土) ~2016年9月11日(日)
開催場所
汐留ビルディング
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主催
特定非営利活動法人コミュニティ・オーガナイジング・ジャパン
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