ワークショップ

WORKSHOPS

参加者の声
コミュニティ・オーガナイジング・ワークショップ
VOICE #67 facebook twitter
天野 妙
「希望するみんなが保育園に入れる社会をめざす会」

ワークショップに参加した動機は?

私が取り組んでいるのは「待機児童問題」。今年の1月から「#保育園に入りたい!」とSNSでアピールするというキャンペーンを始めました。ツイッターや、インスタグラム、フェイスブックなどで広まり、東京だけの問題とされていた、待機児童問題が地方にも存在することが顕在化され、大きなニュースになりました。しかし、問題提起はされたものの、解決には至りません。そもそもこの問題が解決しない最大の原因は当事者が毎年入れ替わること。自分の子供が保育園に入れてしまうと「のど元過ぎれば熱さ忘れる」となり、課題解決には至らないのです。それ故40年待機児童問題は解決していないと言われています。当事者だけでなく、元当事者や、当事者以外の人がこの問題を課題と感じ、行動してもらうためには、どうしたらよいのか?常に課題を持っていました。そこで、COJに参加したことのある友人から、このワークショップへの参加を勧められました。私自身も市民活動の成功事例を含め、体系的に学ぶ必要性を感じ、受講することにしました。

ワークショップに参加した感想は?

「疲れた~!」と心の底から声が聞こえました。(笑)みんなが、「思考力が低下した!」と言って、無理やり血糖値を上げようと、チョコに群がっていました。理系の私にとって論理的に「なぜこのスピーチが心に響くのか?」という点を学ぶことにより、過去のスピーチで反響の良い場合とそうでない場合の違いが良く分かりました。またリーチした人たちに行動してもらうには、イメージだけでなく、具体的な出口を見せてあげなければいけないことも、新たな気付きとなりました。

また、戦略についての講義では、学ぶにつれ自分たちに足らないところが見えてきました。特に価値観の共有という点で私たちが同じと思い込んでいる価値観を言語化し共有する作業は自分の枠組みを広げ、小さな違いを認め合い、多様性による効果を享受できると改めて知りました。

今まで参加してきたワークショップとの違いは何ですか?

標準的なワークショップは座学→簡単なワークショップ→発表という流れで、参加者が主体的にかかわらない場合、学びの深さに個人差があると思います。しかしこのワークショップは一人ずつの発表や、ロールプレイングを行い、チーム同士で競争させる仕組みが組み込まれているので、個人の主体性が無理やり(笑)発揮させられ、参加者全員が学べると感じました。また時間がかなりタイトなので、理解して始めるというよりトライ&エラーで答えを出していくという「習うより慣れろ」方式です。

(考えるより前に)とりあえずやってみよう!ということを、「自転車に乗ってみよう!」と言って乗ったことのない、見たこともないような自転車に無理やり乗せられる感じです(笑)。それが、私にはあっていたように感じました。このワークショップを受けるとよい対象者は、変革を起こす目的で集まったコアメンバーです。コア6人全員で参加すると、より効果が高いと思いました。

コミュニティ・オーガナイジングを今後の活動にどう活かしたいですか?

今回学んだ“Story of self”は早速インタビューや取材の場で使っていますし、ビジネスの場でも“Story of us”は活かされています。待機児童問題の活動において”パブリックナラティブ”をコアメンバー全員にマスターしてもらいスノーフレーク構造をつくりたいと考えています。また、コアメンバーでワークショップを開き1年半を期間と設定した解決すべき課題の戦略的ゴールを設定し、活動を加速化させていきたいと考えています。