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当事者の声は最大の資源(あだにーコラム#11)

みなさん、こんにちは。
COJ代表理事、安谷屋(あだにー)です。

約1か月ぶりの更新ですが、11回目のコラムです。7月にこのコラムを書き始めたのですが、もう随分昔に思えます。今年はコロナ禍にいて、今までに経験したことのない時間の流れのように感じています。みなさんはどのように12月をお過ごしでしょうか?

COJは2021年2月に、今年度2回目となるオンラインワークショップの開催を決め絶賛準備中なのですが、最近そのワークショップのグループワークで、コーチが参加者に必ず問う「同志が直面している困難は何ですか?」「具体的に誰がどこでどんな顔でどう困っていますか?」の質問に通ずるお話を聞き、とても印象的でした。そのことを書こうと思います。

抽象的な不安より、今当事者に起きていることに目を向ける

先日、上智大学グローバル・コンサーン研究所からのお知らせに関心をひかれて視聴したオンラインイベント「日本・同性婚法制化へのみちしるべ〜訴訟までとこれからについて〜」。「一般社団法人Marriage For All Japan – 結婚の自由をすべての人に」の代表理事である寺原真希子さんの、日本で現在進行中の同性婚法制化を目指した訴訟までとこれからについてのお話を伺った後、上智大学の学生団体「クツシタカラ」、公認サークル「くまのみ」の学生と寺原さんの対話という内容でした。

当事者である学生が、次のように寺原さんに質問しました。

「同性婚を法制化したら社会が変わってしまいそうで不安だから賛成できないと言われたら、どんな風に返事をすると良いですか?」

これに対しての寺原さんの回答がとてもピンと来ました。そのまま記憶できていないので、思い出しながら私の受け取り方で表すと、変わってしまいそうという不安は抽象的。何がどうなることが不安だとおそらく本人も言えないはず。その不安よりも、今法制化されていないことで社会に存在を認められていないかのように、パートナーと結ばれても祝福もされないとか、暮らしやすい海外に行けば?と家族にさえ言われてしまうというそういう現実の方に目を向ける必要があると伝えよう、そういう主旨でした。

寺原さんのお話の中に当事者のことばがいくつか紹介され、登壇していた学生も当事者として自分の体験を語ってくださって、そういう一人ひとり個別の経験(問題)を解決していくことが本来の目的であることが身に染みるイベントでした。

当事者に起きていることをどう伝えるか~「情景を描く」とは

ワークショップ参加のご経験がある方は聞いたことがあると思います。ワークショップで学ぶリーダーシップの1つ目、ストーリーの共有では、自分がリーダーシップをとって行動しようと思い立った経験を話すとき、説明ではなく情景が浮かぶように話そうとトレーニングをします。

また、4つ目のリーダーシップ、創造的な戦略を考え始める最初の段階では、同志が直面している困難を絵に描く(オンラインの場合絵に描くとしたらどういう場面?と問う)ワークをします。「高齢化」「気候変動」、このようなことばでも緊急性は伝わりますが、それによって何が起きているかを考えることで更に「今すぐ行動しなくちゃ」「最初にこれを解決したい!」と解決したい問題がはっきりします。

直面する困難の絵

私たちは魔法使いでも強大な権力の持ち主でもないので、大きな変化をいきなり起こすことは難しいので、自分の思いに共感して仲間になってくれる人とつながり、最初に取り組む問題を決めて、小さな変化を積み重ねていくのがコミュニティ・オーガナイジング(以下CO)です。

当事者の声にはチカラがある

ひとりではできないことを仲間と、一気に求める社会には変わらないから小さな変化を積み重ねる、COはそういう手法です。この手法に欠かせないものが当事者の声なのだなと思います。

・35人学級化
・GoTo停止
・選択的夫婦別姓の文言削除
・性交同意年齢16歳への引き上げが難しい状況

例えばこのようなニュースを耳にしたとき、その当事者たちの声を、意思決定者はどのくらい聞いたのだろうかと思います。その決定の先に誰の幸せを思い描いているのだろうと思います。

私たちは当事者の声をチカラに変えて、私たち自身がほしい未来をみんなで創れるよう、2月のワークショップではもちろん、私たちの活動全てを通して、手法と勇気を届け続けたいと思います。

ワークショップと登壇シンポジウムのご案内

社会変えたいと思っている人ってこんなにいるんだ
日常生活の中では空気を読んだり、意識高いって思われたくなかったり、自分一人何かしても変わらないと思ったり、圧倒的な権力の前にあきらめたりして、でもそれは本意ではなくてモヤモヤしている人たちが、このワークショップで同じ思いの人の存在を知り、一緒にモヤモヤを晴らす手法つまり【コミュニティ・オーガナイジング】を学びながらつながって、一緒に何かをしたいと思えたり互いを応援するようになったりする。その感じがたまらなくて私はこの場を作り続けています。ぜひご一緒しましょう!

来年1月16日開催です。パネリストの一人としてお声がけいただきました。こちらもオンライン開催、どこからでも視聴できます。一緒に考える時間を過ごせたらうれしいです。

2020年12月18日(金)安谷屋貴子


  • COJの
    vision:仲間と一緒に変えていく、という希望に満ちた社会へ
    mission:人々のパワーで変化を起こす手法と勇気を届ける
  • COJ共同創設者 鎌田華乃子著『コミュニティ・オーガナイジング-ほしい未来をみんなで創る5つのステップ(英治出版)』11月12日発売!!
  • 年末年始の営業について:弊団休暇期間 12月26日(土)~1月3日(日)
  • 感想やコメントなどありましたらぜひ、私へのメール(email hidden; JavaScript is required)などでお寄せください。
  • COJは主催事業(主にワークショップ)と委託事業(ワークショップや社会へのアクションの伴走・サポート支援)を行っていますが、みなさんからの月額寄付/スポット寄付によって支えられています。寄付を通して一緒に社会に希望を届けましょう(こちらからご寄付いただけます)。

「ほしい未来をみんなで創る」ために(あだにーコラム#10)

みなさん、こんにちは。
COJ代表理事、安谷屋(あだにー)です。

少し間が空いてしまいました。10回目のコラムです。
今日は一般社団法人Change.org Japanとのコラボイベント「コロナ時代に私たちができるアクションとは?」開催日でした。

そのイベントの中で私は15分ほど、自分たちが望む社会にしたいと思ったときに、どうすれば声をあげられるのか、何があるとその助けになるのかを話したのですが、改めてどういう未来にしていきたいのかを考えるきっかけになりました。

「ほしい未来」の姿

イベントは「どうしたらもっと声をあげやすくなるか」がテーマでした。社会や政治に対して語ることに躊躇があったり、一歩踏み出して変化のために動いている人が誹謗中傷されたり、そういうことの方が多い状況をどうしたら変えていけるのか。

そこで私はまず、どういう未来がほしいと思っているのか、自分で考えてみました。

仲間と戦略(ビジョン)、そしてやっぱりストーリー

こういう未来のために私が必要だと思うのは、仲間と戦略(ビジョン)です。これは実は日々のCOJの活動においても最近特に実感します。

何か決断をしたり行動を起こしたりするとき、「いいねそれ!」という声かけ、「もっとこうしたら?」と一緒に考えてくれること、「一緒にやるよ」と参加してくれることが必ずあるなと気づきます。それが大きなチカラになっています。

また自分からそういう助けがほしいときには、あなたの参加がどういう風に助けになるかを明確に話すように心がけます(できていないことも多いです。そういうときはぜひご指摘ください!笑)。もちろん自分の思いとセットで。どうして今、これに取り組みたいのか、何とか成し遂げたいのか。

ほしい未来のために私たちができること

では私たちは今日から具体的に何をすると、ほしい未来を手に入れることができるのか、私が提案したことは次の3つです。

1つ目、強い思い、明確な希望はぜひことばにして伝えてください。伝えることで共感が広がるかもしれない。違う意見を聞けるかもしれない。そこから仲間が増えて行動できて…と変化が生まれます。

2つ目に、Change.orgのページを開けば様々な署名キャンペーンが立ち上がっています。SNSでもいくつもクラウドファンディングへの呼びかけを目にします。出かけた先で路上でのキャンペーンに出会うこともあります。その1つ1つは、1歩踏み出す勇気の先に生まれたものが多いのではないかと思うのです。やっとの思いでアクションしたのに「意味ないよ」「どうしてあなたがそれをやる必要があるの?」と言われたら、心配のことばかもしれないけれど悲しくなります。ほしいのは「応援してるよ」、まずはそのことばです。

鎌田華乃子(2020)『コミュニティ・オーガナイジング-ほしい未来をみんなで創る5つのステップ』英治出版

3つ目は学ぶことです。COJのワークショップでももちろん学べますが、実践者から話を聞いて学んだり、自分たちのアクションを定期的に振り返ったりして、始めたアクションを「やりっ放しにしない」ことをおすすめしたいです。せっかく思いを持って、仲間を集めて開始したアクション。それ自体に意味があります。目標達成を目指すプロセスにも学びは詰まっています。1つのアクションでほしい未来が手に入ることの方が少ないので、次のチャレンジ成功にもつながります。

今日のイベントでは、ストーリーを作って語り合う経験と、ストーリーを共有した人同士がビジョンを語り合い、そのためにどんなアクションができるか考える経験をしました。たった2時間のイベントで、関心が全く異なるためにどうビジョンを共有できるのか不安しかない感じのグループもあったと思いますが、「初めて会った人同士なのに共有目的が作れてアクションのイメージも膨らんでびっくり」という感想が最後に出てきて、みなさんのチャレンジに拍手でした!

ほしい未来の姿、それに必要なこと、私たちにできることを問い直すことで、COJのビジョンとミッションを改めて大切に感じることができました。

最後に

11月12日に『コミュニティ・オーガナイジング-ほしい未来をみんなで創る5つのステップ』という本が英治出版から発売になります。COJ共同創設者鎌田華乃子が、日本で活動を始めて7年経って、経ったからこそ書けた1冊です。今日のコラムでご紹介した提案より詳しく学べる内容ですので、ぜひ手に取ってみてください。一人でも多くのみなさんと共有したい内容です。

著者イベントをFacebookライブで緊急開催することも決まりました。11月15日(土)です。こちらもぜひご参加ください!

2020年11月7日(土)安谷屋貴子


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11月12日発売『コミュニティ・オーガナイジング-ほしい未来をみんなで創る5つのステップ』

みなさん、こんにちは。
COJ代表理事、安谷屋です。

すでにいくつかの場所でお知らせしていますが、11月12日にCOJ共同創設者 鎌田華乃子の著書『コミュニティ・オーガナイジング-ほしい未来をみんなで創る5つのステップ』が英治出版より発売されます。

刊行にあたり、鎌田華乃子のコメントをお伝えします。手に取っていただくきっかけに、また周囲のみなさんへのご紹介のお手伝いになれば幸いです。

日本にもCOはあるのにアメリカから来たものと紹介するのが納得いかなかった

日本での初めてのコミュニティ・オーガナイジング・ワークショップは2013年12月でした。日本で活動を始めて7年経ってやっと、本が出せました

出そうと思えば、英語の本を翻訳して、海外の事例をつけて出せたと思うのですが、日本にも昔から人々が力を合わせて社会課題を解決するコミュニティ・オーガナイジング(以下CO)の歴史はあるのに、それを「アメリカから来たものだ」と紹介するのが納得いきませんでした。

仲間との実践があったから書けた一冊

2013年から2017年は仲間たちと実践してみて、本当に効果があるのか手探りながら前に進む日々でした。東北岩手で実践する仲間が地域に様々な変化を起こし、関西では全然違う分野の人たちが分野を超えてco×関西という組織を作りあげ、九州久留米でCOを共に広げるcocochangeというNPO団体が立ち上がりました。

2017年に再度留学する中で、環境、労働、女性運動など本当に多くの人たちが声を上げて日本の社会を良くしてきたことに気づきました。普段政治に関わらない普通の人々が社会を変えてきた歴史にスポットライトをあてつつ、COを紹介する本を書きたい、沢山の人に希望を感じてもらえる本を書きたいと思い、とやっと書けた本です。支えてくださった皆様、本当にありがとうございました。

2020年10月31日(土)鎌田華乃子


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1 on 1 のススメ(あだにーコラム#9)

みなさん、こんにちは。
COJ代表理事、安谷屋(あだにー)です。

前回のコラムで「COJマンスリーサポーター(月額寄付会員)募集キャンペーン」を振り返りました。その中でチーム立ち上げのプロセスをひさしぶりに詳細に思い出し、またキャンペーン進捗のポイントポイントで大切なことばをくださったり、チームに加わったりしてくださった一人ひとりの顔を思い出し、COJの活動において大切なのは、コミュニティのメンバーの存在だと感じました。

今月、理事メンバーはそのコミュニティのメンバーと「1 on 1」を実施しています。イベント、ワークショップなどをきっかけに知り合ったみなさんが、今どのようなことに関心を抱いているか、どのようにCOやCOJと関わりたいか、近況報告もし合いながら、そして改めて「どうしてCO/COJなんだっけ?」を改めて聞き合う関係構築です。

私も数人と1 on 1をし、印象に残ったことや1 on 1 そのものの効果を感じた瞬間などがあったので、9回目のコラムはそれらを書き留めたいと思います。

「COコミュニティは養分たぷりな畑」

コーチとしてのワークショップ参加だけでなく、COを用いたキャンペーンの経験もあるMさん。でも今は仕事に時間を割くことが優先される生活の中で、思うように社会課題に向き合えないもどかしさを話してくれました。

私たちは等しく1日24時間という時間を生きています。その時間の使い方は、仕事や家族の状況や、自分自身の生活の変化によって変わって当然です。声がかかるワークショップのコーチをすべて引き受けられるタイミングもあるでしょうし、SNS上でのメンバー同士のやりとりを読むだけで精いっぱいという時期もあります。

Mさんとの2時間ほどの対話の中で、「忙しくてメッセージにリアクションすらできないことがあるけれど、みんなのコメントを見ているだけで元気が出る」ということばが印象に残りました。みんながいつでも社会課題に対してアクションできるわけでも、COJの活動に深くコミットできるわけでもないけれど、このつながりが、いつでも何かを始められるように畑を耕しているのかもしれないなと思いました。一歩踏み出す勇気をくれる仲間とつながり、その手法を学べる場所をつくれていると気づくことができました。

「それが自然にできているってすごいこと」

9月のオンラインワークショップ参加者だったKさん。改めてワークショップの感想やCOJの印象などを聞くところから話し始めました。その中で、「ワークショップ中のスタッフを見ていて、性別による役割分担のような、そういうものが全く感じられなくていいなぁと思った」という感想が聞けました。

最初はあまりピンと来ませんでした。それはそもそもワークショップにおいて性別に基づいて割り振る必要のある役割もなく、意識したこともなかったからです。でもKさんと話しているうちに、「慣習として代表は男性」とか「主導するのは男性」とか、確かにそういうコミュニティが多いのに、COJはそうじゃないなと気づきました。

気づかないくらい当たり前に性別にとらわれないコミュニティなのだと思えて、誇らしい気持ちになりました。団体立ち上げから関わったメンバーの思いの積み重ねが作った素敵な「当たり前」に、新鮮な目で気づかせてくれたKさんに感謝です。

COJの活動がサステナブルなのは…

非営利組織の活動は、資金の不足、メンバーの思いがベースになるので安定性に欠けたり、燃え尽き症候群と呼ばれる状態があったり、継続性の課題がよく指摘されます。

複数の非営利組織の活動に関わってきたYさんに、その視点からCOJの活動がどう見えているのかを聞きました。「すごいですよね。資金不足の心配が毎年ありながらも続いているし、コアメンバーの交代がちゃんとされていることも。そこがうまくいかない組織は多いので。

「〇〇な地域にしたい」のような、活動開始時のリーダーを中心としたメンバーの思いの熱量が高ければ高いほど、それと同じエネルギーを維持し、同じくらい熱く活動を続けたいと思える人がいなければ活動は続かないし広がりません。それは2013年から17年まで関わった東北の復興支援事業でも何度も感じたことです。

Yさんのコメントに対して私からは、「COJが続いているのは、その思いのところを共有することがCOという手法の根幹だと考えているので、メンバーが互いの思いを伝え合うことができているからかもしれません」と返答しました。実際に私が代表理事を引き受けることができたのは、理事メンバーを中心としたみんなと、互いの思いを共有できたからだということも思い出しました。

自分が大事にしている思いを、ストーリー(パブリック・ナラティブ)で相手と共有することが、リーダーシップの素、仲間とつながる鍵。それを学ぶのにちょうどよいイベントが2つもありますので、関連ページを最後にシェアします。

▶10月31日(土)
【COJ協力】マーシャル・ガンツ氏講演会
PUBLIC NARRATIVE-LEADERSHIP, STORYTELLING, AND ACTION

▶11月7日(土)
【COJ主催・Change.org共催】
コロナ時代に私たちができるアクションとは?

 

チームメンバーやコミュニティメンバーとの1 on 1は、組織が成長したり活動の継続性を高めたりするのにもちろん有効ですが、単純に元気をもらえます。エンパワメントされます。なので全力でオススメします!!
私たちがベースとする手法の効果を実感できたことで、私たちのmissionの先に仲間と一緒に変えていく、という希望に満ちた社会があることも確信できました。

2020年10月17日(土)安谷屋貴子


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マンスリーサポーター募集キャンペーンから1年(あだにーコラム#8)

みなさん、こんにちは。
COJ代表理事、安谷屋(あだにー)です。

8回目の今回は、昨年9月1日~10月4日に実施いたしました、「COJマンスリーサポーター(月額寄付会員)募集キャンペーン」からちょうど1年を迎えるタイミングということもあり、会員のみなさんへの感謝の気持ちと、キャンペーンからの学びを改めて振り返りたいと思います。

「希望に満ちた社会」に近づくための大きな1歩

クラウドファンディングはお金を集めることが目的ではなく、仲間とつながることが目的

キャンペーンをスタートさせるかどうか考えているときに聞いたこの言葉を、期間中も終了後も何度も噛みしめています。

私たちの活動は、コミュニティ・オーガナイジング(以下CO)を介してつながったみなさんの思いと、それぞれのコミットによって続いています。その思いを伝えていただく機会になり、とても勇気づけられました。もう一度つながりなおせたことが、次のコミットを生んでもいます。

2020年、新型ウィルスの広まりによってオンライン化が急務だった私たちのワークショップが、オフライン実施と遜色なくそしてオンラインならではの利点も見つけながら開催できたことは、それが最も顕著です。開催レポートで詳しくお伝えしています。

キャンペーンをCO視点で振り返る

COをワークショップや実践でみなさんと学ぶ場を作り出している私たちは、キャンペーンにそのメソッドを生かすことができたのか?ある意味、普段の活動の真価が問われるところです。どんな風にCOメソッドを意識したのか、振り返ります。

1.チーム立ち上げ

チーム立ち上げ時はキャンペーンに必要な役割、その役割に求められる責任、資源を洗い出し、関心のありそうなメンバーを集めましたので、COの「チーム構築」のセオリー通りです。

中心メンバーが決まってからは結果を出すチームになるべく、3つの条件/3つの決定/3つの結果、意識しまくりでした。私以外のメンバーは本業を持っており、海外出張、新卒採用業務など、またCOJ主催ワークショップの開催時期と重なり、そちらに多くの時間を割かれるメンバーもいる中、「定期的に会う」ことを全員が大事だと思っていなかったら、チームは機能しなかったかもしれないなと改めて思います。

定期的に会うことは、プロジェクトの進捗確認や各自のタスク整理など当然行いますが、それ以上に心への効果がとても大きかったです。数字が伸びない時期は特にそうでしたが、ひとりで作業をしていると「目標達成は無理かも」とあきらめモード全開になります。それがチームで集まると、自分以外誰もあきらめていない様子に勇気づけられたり、数字が伸びていないことをネガティブに受け取りしょんぼりするのではなく、どうしてだろう、何ができるだろうと伸ばすための行動を考えるポジティブなものに変えられたりしました。中でも最も良かったのは、数字の伸びや求めたコミットメントへの温かい返信などを共有し合って一緒に喜べたことです。ひとりで受け取ることの何倍も元気になりました。

キャンペーン中のチームメンバー

2.アクション

大きくは2つ、ポイントがありました。
声のかけ方をある程度定型化する
心のチャレンジをどう乗り越えるか

心のチャレンジを乗り越えることも、声のかけ方の定型化が助けた側面があるので、2つポイントがあるとしたものの、最大の壁は心の部分でした。

COJとして定額寄付を呼び掛けることが初めてで、スタート当初は「お金をください」とストレートに伝えることに怖さがありました。どういう反応が返ってくるんだろう…そういう躊躇があるときって、どうしても実際の作業の手が重たくなりがちですよね。それを、定型文が助けてくれたなと思います。

定型文は、COメソッドで言うと「関係構築」と「アクション」のミックスで工夫しました。もう数年連絡を取っていない方へ、どう「注意」「興味」を伝えると良いのか、怖さのために求めるアクションがあいまいになっていて「何を求められているかわからない」というフィードバックをいただいて、じゃあどう伝えようか、実際に誘って返ってくる反応を元に、日々改善もしました。

この経験からのメンバーの学びです。
乗り越えたことが学び。
弱音を吐ける安心できる場と、困難と希望を「共有する体験」として感じられたことが、モチベーションにつながった。

キャンペーンで得たものと課題

COが実践から生まれたもの、というのはどのワークショップでもみなさんにお伝えしていることですが、それを実感しました。コミットメントを求める怖さも、それを乗り越えることによるコミュニティと自分自身の成長も、見ると聞くでは大違いでした。

100人以上のマンスリーサポーター(月額寄付会員)が集まったことで、COJはこの1年、

・主催ワークショップ3回(オフライン1回、オンライン2回)
・ちゃぶ台返し女子アクションの「ちゃぶじょチェンジ・リーダー・プログラム」サポート
Springの実践サポート
・パタゴニア日本支社との連携事業

などの事業を安心して進めることができています。主催ワークショップで学生参加料金を引き下げることができているのは、みなさんのサポートのおかげです。改めてお礼申し上げます人々のパワーで変化を起こす手法と勇気を届けることが継続的にできています。

その実感を私たちだけにとどめるのではなく、もっとマンスリーサポーターのみなさんに「私の寄付が希望に満ちた社会を作っているんだ」と実感していただけるようにすることが、私の課題です。頭・心・手のすべてにチャレンジがありますが、取り組んでいきます。

キャンペーンから1年、ここまでのみなさんのサポートに感謝いたします。そして今日からまた一緒に、仲間と一緒に変えていく、という希望に満ちた社会へ、歩みを進めていきましょう。
どうぞよろしくお願いいたします。

2020年10月3日(土)安谷屋貴子


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コミュニティが生むチカラ(あだにーコラム#7)

みなさん、こんにちは。
COJ代表理事、安谷屋(あだにー)のコラム7回目です。

2020年9月12日(土)・13日(日)は、COJの活動の中心ともいえる、2日間の主催ワークショップでした。年に2~3回、東京都内で開催してきたものですが、今年はコロナ禍を受け、オンラインで実施しました。

今週1週間は土日の余韻というか熱がずっと残っていたように感じます。それくらい、41人(災害対応で止む無く欠席となった方あり)の参加者のみなさんと25人のスタッフとで作ったコミュニティは私にとって大切なものになりました。

「同じ社会に生きる私たち一人ひとりの責任」

私はワークショップ開催数日前に、参加者のみなさん宛にメールでこんな思いを伝えました。

COJは、「仲間と一緒に変えていく、という希望に満ちた社会」を目指しています。
今、日本で社会に対して声をあげたり行動/アクションすることは、「私一人が何かしても変わらない」「意識高い系って思われる」など、容易くないですよね。一歩踏み出すのに勇気がすごくいります。
でもそれをみんなが当たり前にできて、声をあげて行動する人を応援するような、そんな社会を作りたいのです。
みなさんとは、そういう社会を一緒に作っていく仲間になれるのではないかと、わくわくしています。

2日目の最後に語られた「パブリック・ナラティブ」に、「同じ社会に生きる私たち一人ひとりの責任」という言葉が入っているのを聞いたときに私はとても勇気付けられました。私もずっとそう思ってきたけれど、その思いを誰かと共有することはこれまであまりできなかったので、仲間ができた!と思えたのです。そして、それを一緒に聞いていたみなさんの表情を(オンライン越しですが)見て、ここにいるみんなが仲間だ!と感じ、社会に対するモヤモヤを今ここにいるみんなとなら解消していけると思いました。

コミュニティの存在が勇気を持たせるのだな、エンパワーするのだなと、「コミュニティ・オーガナイジング(CO)」のチカラを実感した瞬間でした。

「準備にどれくらいかかりましたか?」

終了後の「放課後」の時間に、いただいた質問です。

2020年3月に開催を予定していた通常の2日間主催ワークショップの中止を決めた日から、準備は始まっていたように思います。

半日のオンラインワークショップを開くことからスタートしました。講義、演習、参加者のみなさんとの学びの振り返り、それぞれどのくらい通常のワークショップと違うのか。何は可能で限界はどこなのか。

私たちCOJではチャレンジすることを「自転車に乗る」と表現します。それはワークショップ中は、初めて「ストーリー・オブ・セルフ」を作ることや、限られた時間の中で6人のグループメンバー全員が納得して前に進む意思決定などを後押しする言葉になります。ただ、参加者のみなさんだけではなく、スタッフも、ワークショップ中はもちろんですが準備期間中、全員自転車に乗り、その走行距離はなかなかのものになりました。みんな太ももパンパンです、きっと。笑

また、ここで学んだことの中から自分のコミュニティに還元することを多くの参加者のみなさんが考えていて、だからこその質問だったのだと思います。

COでは「モデル」を準備し、良い型を見て学び実践の参考にしますが、今回のオンラインワークショップそのものをモデルとして、いろいろなつながりを生むきっかけになればうれしいです。

 

ワークショップの報告はこの後、「ワークショップ開催レポート」及び「参加者の声」に随時アップしますので、たのしみにお待ちください。

visionに近付けたか?といういつもの問に対して、参加者のみなさんへのアンケート結果を一部ご紹介します。

「とてもそう思う」「そう思う」の合計が84%

 

「とてもそう思う」と「そう思う」の合計が100%
 

 

参加前の値の高さから、もともと関心の高いみなさんの参加だったことはわかりますが、それでも「とてもそう思う」が30%から72%に変化したことは、人々のパワーで変化を起こす手法と勇気を届けられた結果なのではないかと思っています。

ワークショップに関わってくださった、すべてのみなさんに感謝します。

2020年9月18日(金)安谷屋貴子


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「自分も楽しむことを忘れない」(あだにーコラム#6)

みなさん、こんにちは。
COJ代表理事、安谷屋(あだにー)のコラム6回目です。

2020年は新型コロナウィルス感染拡大の影響だけでなく、気温上昇という点でも経験したことのない8月となりました。

あと何年人間は地球上で暮らせるのか、より若い世代の未来を奪わないために、気候危機に直面している私たちにとって、コミュニティ・オーガナイジング(CO)を学ぶことはプラスになるのかどうか、先日行ったワークショップを振り返りたいと思います。

「スカタン*を止めるために何が必要か」

*スカタン:(仮称)横須賀火力発電所新1・2号機

神奈川県横須賀市に現在火力発電所が新たに建設されていることをご存知ですか?気候危機の中でも顕著な気温上昇。気温上昇に大きく加担する石炭を燃やすことで電力を作り出す火力発電所は、世界的に建設も稼働もストップされています。

しかし日本は未だに、メガバンクが石炭火力発電へ多額の投資をしていたり、スカタンも「高効率化・次世代化の推進」を謳い建設・稼働を止めようとしなかったりな状態です。

そのスカタンをストップさせようとアクションするみなさんが集まり、8月30日に戦略ワークショップを実施しました。

大きく分けると3つの団体から12人が参加し、コロナ禍そして猛暑の中でのそれぞれの活動を振り返ることから始めました。

戦略ワークショップなので、これから先より効果的なアクションをするための議論をすることが目的ですが、まずできたことを振り返り、労い合い、お祝いする、ということをCOでは大事にするからです。

  • コロナ禍で大人数で集まれない状況の中でも、石炭火力を止めようとしない大手の電力会社から自然にやさしい電力を供給する会社への「パワーシフト」をする人を増やせている
  • 建設現場前での(猛暑の中での!)反対抗議
  • 動画メッセージの作成・拡散(動画の効果を実感)
  • オンラインでの勉強会などを進めた結果、新たに大手メディアから取材の依頼が来た

具体的にはこのような取り組みが報告され、パワーシフトや問題の理解への広がりを実感できていると、参加者のみなさんから聞かれました。

ただ、その場がお祝いムードに包まれたかというとそうではなく(私のファシリテーションの改善点も多かったところ…)、これだけやっているけれど、私たちは本当にスカタンを止めることに近付いているのか、と問うたとき、誰も「近付いている!」とは言えない空気を感じました。

希望は参加したみなさんの存在

何をすれば私たちはスカタンを止めることができるのか。

COではこれを「変革の仮説」と呼びます。もう少し書くと、困難に直面する同志(当事者)の持っているもの(資源:スキル、経験、思い、ネットワーク、時間、資産など)を、どういう風に組み合わせて創造的に使えば、目標を達成できるか。

ワークショップに参加した12人は、19歳から60、70代くらいまで、まずは世代が多用でした。大きく分けて3つの団体は、それぞれに得意なことやネットワーク・リーチできる先がありました。それを共有するだけで、一緒にできそうなアイディアがいくつも出ました。

参加した団体の中には最近活動が滞ってしまっているところがありました。それは、メンバーの状況によるところもありましたが、多分にコロナ禍の影響で、横須賀に行けないことで会いたい人に会えない、チームメンバー同士もオンラインでしか会えない、それらがエネルギーを削いでいるようでした。

そのような状況でも、スカタンを止めることをあきらめず、集まって話して前に進もうとするみなさんのスタンスが、私には大きな希望に思えました。

参加者のみなさんに、最後に今後のステップについて一人ひとり話していただきました。その中で特に印象に残ったコメントをご紹介します。お話しされた方は、最近スカタンについて知ったとのことでした。

楽しかった。最近まで知らなかったから新鮮。私がそうだったように、知らない人のことを忘れないでどうやってそのような人たちからの共感を得るか、かつ自分も楽しむことを忘れない。

自分が楽しくなければ誰も誘えないし、活動を続けていくことも苦しくなるかもしれない。そう思ったとき、最後のこのコメントはとても大切なことを改めてその場にいた私たちみんなに届けてくれました。

 

visionに近付けたか?といういつもの問に対しては、笑顔で語られた「楽しむことを忘れない」というコメントによって、12人の参加者と数人のスタッフが勇気を届け合える場になった実感によって、また戦略ワークショップの1つの実践を重ねたことで、Yes!と答えて、今回のコラムを閉じたいと思います。

2020年9月4日(金)安谷屋貴子


  • 9月12、13日COJ主催コミュニティ・オーガナイジング・ワークショップ@オンラインはキャンセル待ちを受け付けています。メールにて以下の通りお申込みください。

    メール送り先:email hidden; JavaScript is required(COJ安谷屋)
    タイトル:9月12、13日オンラインワークショップ申込
    記載内容:名前(ふりがな)、メールアドレス、連絡の取れる電話番号、希望枠(一般or学生)

  • COJの
    vision:仲間と一緒に変えていく、という希望に満ちた社会へ
    mission:人々のパワーで変化を起こす手法と勇気を届ける
  • 感想やコメントなどありましたらぜひ、私へのメール(email hidden; JavaScript is required)などでお寄せください。
  • COJは主催事業(主にワークショップ)と委託事業(ワークショップや社会へのアクションの伴走・サポート支援)を行っていますが、みなさんからの月額寄付/スポット寄付によって支えられています。寄付を通して一緒に社会に希望を届けましょう(こちらからご寄付いただけます)。

月1回の理事会をどんな場にしたいか(あだにーコラム#5)

みなさん、こんにちは。
COJ代表理事、安谷屋(あだにー)のコラム5回目です。

今回は、8月度の理事会実施報告を、mission:人々のパワーで変化を起こす手法と勇気を届けるに対する進捗の観点から綴ります。

夢のようなチームを目指す理事チーム4G

コミュニティ・オーガナイジング(CO)のワークショップ(WS)で「チーム構築」について学ぶとき、こんな問いかけをします。

「夢のようなチームと叫びたくなるチームの経験を教えてください」

職場、サークル、プロジェクトチーム、うまくいくチームとそうでないチームがありますし、1つのチームでもうまくいくときとそうでないときがあります。

今年6月から動き出した理事チーム(そういえばチーム名初お披露目、「4G」)、COを実践しながら夢のようなチームに成長したいと思っています。

8月19日が実質2回目の理事会でした。9人というのはコアチーム(キャンペーンの中心)としては多めで、このサイズで機能する理事会にすることもチャレンジの1つです。今は4つの小チームでミーティングを行い、その結果を理事会に持ち寄り前に進めるという方法を取っています。

  • 理事会設計チーム
  • 新規事業チーム
  • リソースマネジメントチーム
  • ファンドレイジングチーム

 

各チームがプロジェクト案を出し、理事会でコーチングし合い、優先順位や関わるメンバーを決め、どうするとより進むか、インパクトを出せるか、私たちのvisionの実現、missionの進捗になるよう話し合う場、と位置付けていますが、思うようにコーチングが機能しなかったり、発言量に差が出たり、のびしろ十分です!

ほとんどのプロジェクト案がチーム間の連携を必要としており、チーム毎のリーダーシップ、チーム同士のつながりが、私たちなりのスノーフレークを広めていくことが想像でき、ワクワクします。

お祝い大事!

COのWSでキャンペーンタイムラインを考えるとき、必ず確認するのがこれです。目標に向かって進むとき、たくさんのエネルギーを使うし、時間や多くの資源を割きます。だからピークを作ってその後には休憩とお祝いを挟もうね、と。

理事チーム4Gも、言わば任期2年のキャンペーンチームです。月1回の理事会は、1カ月間で良くできたこと、前に進められたことを報告し合い、労い合い、祝い合う場にもしたいと考えています。7月度の理事会はそれがうまくいかなかったので、設計チームは今月そこの改善を意識しました。

特に、くぼちゃんが「主催WSと新代表お披露目イベントの報告は、理事会の最後に話して良い気分で終わろう!」と提案し、チームのリソースを活かして前に進めている実感を共有することができました。具体的には次のようなコメントがありました!

「りゅうとあだにーで集客を戦略的に進めて、早割締め切り前にキャンセル待ちが出る状態にできた!」

「なぜその状態にできたの?-早割の導入。いつどういう告知を行い、どういう記事を出すかを設計した。WSスタッフや理事の協力もあって、定期的な発信ができたのがいつもと違う。」

「参加しない理事もイベントをSNSでシェアしたりして、みんなで盛り上げることができた。」

希望を感じた理事会でしたが、当然課題もあり、2~3チームかけ持つメンバーへの負担の集中は特に解決したいところです。

実践し振り返り、改善するというステップを踏みながら成長する4Gの様子から、学びをシェアすることができたら、mission:人々のパワーで変化を起こす手法と勇気を届けるを進捗させることにもなるのではないか、そんな風に思っています。

 

2020年8月22日(土)安谷屋貴子


  • 9月12、13日COJ主催コミュニティ・オーガナイジング・ワークショップ@オンラインはキャンセル待ちを受け付けています。メールにて以下の通りお申込みください。

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COJ新代表お披露目イベント、アクシデントを乗り越えて(あだにーコラム#4)

みなさん、こんにちは。
COJ代表理事、安谷屋(あだにー)のコラム4回目です。

ただいま「COJ新代表お披露目!-元代表2人と語る夕べ-」を終えたところです。一歩踏み出すと思わぬことに直面し、それを乗り越えることで「アス感」が生まれコミュニティにチカラが付く、ということをまさに体験し、ちょっとすぐには眠れそうにありません。笑
ただ、今日得ることができた「アス感」からはCOJのmission:人々のパワーで変化を起こす手法と勇気を届けるをともに進捗させ、COJのvision:仲間と一緒に変えていく、という希望に満ちた社会の実現を大切に思う気持ちを感じることができ、エンパワされました。

まさかの、FacebookLIVEができない!?

困惑する事前準備中のメンバー

開始1時間前に集まり、段取りなどを確認し、そろそろFacebookLIVEでの配信を開始しようと、2日前のリハーサルの手順通りに操作したのに、Facebookからは「配信できません」というメッセージが出るではありませんか!モデレーターのりゅうが「楽しくなってきましたね~笑」と場を和ませてくれますが、開始時間が近づくに連れメンバーは段々無口に…笑

いろいろ試した結果FacebookLIVEでの配信ではなくzoom開始に決めたときには、開始予定時刻を20分ほど過ぎていました。急遽zoomのリンクなどをイベントページや各自のSNSでお知らせすると、20分もお待たせしたのに続々と参加者のみなさんが入室してくださいました。自らzoomに変更した旨をお知らせしてくださる方もいました。

そのみなさんの温かさは、チャットに寄せられたり表示名に「がんばれ」と入れてくださる方がいたりすることからすごく伝わってきて、登壇者の私たちの動揺は少しずつ収まりました。本当にみなさんに感謝です!!

続々と集まってくださったみなさん!

 

「4代目を育てる計画は?今から考えていることある?」

30分ほど遅れてのスタートでしたが、当初の予定通り1時間半、モデレーター:荒川隆太朗のキレッキレの質問により、初代・2代目からの振り返り(プラス・デルタ・気づき学び)のシェア、現代表の私からの新理事会の紹介から、コミュニティ・オーガナイジング(CO)が社会にどう活きるか、オーガナイザーとはどんな人か、COJのこれからの役割など、自然に話が深まっていき、みなさん「質問があったらチャットに書いてください」に反応しないくらい、聞き入ってくださっている様子でした。

それでもいただいた質問、今日は初代・2代目・現代表が集まっていたので、4代目についての質問がありました。それに対して私から、そこまでの話も踏まえて考えながら回答したのですが、COJらしい答え方ができた気がするのでここに綴って残しておきたいと思います。

-(岩手のピンキー)1~3代目贅沢w
4代目を育てる計画は?今から考えていることある?

(あだにー)華乃子さんやしん1さんのようにアメリカでオーガナイジングについて学んだ経験はなく、COJによってCOと出会った私が代表になったように、誰もが「やりたい!」と思ったら代表になれるように、その人を育てるというよりは、それを実現できるチームを作っていくことが大事。オーガナイザーと同じで、何か特別な能力やスキル、経験がないとできないのがCOJの代表理事ではなく、足りないものがあったらチームでそれを補い合って誰もがチャレンジできるポジションにしたい。

クロージングの様子

 

今日は、参加者のみなさんのチカラも借りて、深い学びの場に育てることができたことに、大きな希望を感じています。終了後にいただいたメッセージの中から1つご紹介します。COJのワークショップ参加者でありコーチの経験、自団体でのワークショップ開催もある方からのものです。

この対談、定期的に聞きたいなぁと思った。
co(コミュニティ・オーガナイジング)の理解を深めて、自分なりに考える素晴らしい機会を与えてもらえた。

実はやっていた私たちも同じ感想を抱いていました。今回FacebookLIVEでの配信は失敗しましたが(笑)、書いたものを読んで伝える以外に、直接ことばで語り掛ける場の可能性を感じたので、また企画したいと思います!

華乃子さん、しん1さんからバトンを受け取ったあだにーが、これからどうやってCOコミュニティのみなさんのチカラを借りながら希望に満ちた社会に向かうのか、進捗を追ってくださったらうれしいです!

(本日のトークイベントのアーカイブ動画は、準備でき次第共有いたします。)

2020年8月14日(金)安谷屋貴子


  • 9月12、13日COJ主催コミュニティ・オーガナイジング・ワークショップ@オンラインはキャンセル待ちを受け付けています。メールにて以下の通りお申込みください。

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9月12、13日開催のオンラインワークショップに向けての動き(あだにーコラム#3)

みなさん、こんにちは。
COJ代表理事、安谷屋(あだにや)のコラム3回目です。

ワークショップで参加者のみなさんを迎え入れる準備をするスタッフたち

9月12、13日に開催するオンラインワークショップに関する動きが、あだにーコラム#3で最もみなさんにお伝えしたい、私たちCOJのmission:人々のパワーで変化を起こす手法と勇気を届けるに対する進捗です。

定員36枠が3週間強で売り切れた!

一つ目は、ワークショップ定員36席が、早割期限の8月7日の朝、全て予約で埋まったことをご報告します。なお、現在キャンセル待ちも9名おられます。今回のワークショップにスタッフとして関わるメンバー、過去にワークショップに参加したことがあるみなさん、理事役員、そのみなさんのチカラをものすごく感じています。コミュニティのチカラってすごい!

同時に、ワークショップへの期待も感じています。広報記事の中に、理事の荒川隆太朗企画の新シリーズ「コロナ禍でコミュニティ・オーガナイジング(CO)はどう活きたのか」というインタビュー記事があります。COを学び、自分の活動やこれから起こしたい社会の変化にとって有効な手法だと知ったり、一緒に学ぶ中で互いにエンパワーし合う経験をしたりした人たちが勧めるからこその集客成功でした。ならばその期待を超える準備をしたい!そんな良い意味でのプレッシャーとなっています。

コーチトレーニングという場が生む希望

二つ目は、そのプレッシャーをチカラに変える場となった、8月8日(土)9:00~17:00のコーチトレーニングについてのご報告です。

コーチトレーニングとは、講義(インプット)+演習(実践)+振り返り(学びの定着)をワンセットとする私たちのワークショップで、参加者の学びをサポートする役割を担うスタッフ(コーチとテクニカルサポート担当、通称テック)が、本番を想定したシュミレーションをしながら、学びのポイントや当日の進め方を学び合い、より良い方法を見つけ、参加者のみなさんを迎え入れる準備をする場のことです。

本番同様zoomのブレイクアウト機能も使ってトレーニング

今回はオンラインワークショップならではのスタッフが集まりました。今日は17人でトレーニングしましたが、大きく4つのエリアからの参加。東北・関東・関西・九州。参加者のみなさんも全国から申し込んでくださっているので、ワークショップを通してCOが一定のエリアにとどまることなく広がることに希望を感じます。

また、毎回コーチトレーニングをすると「ゴールはないな」と思うのですが、今日もそうでした。というのも、COは実践から生まれたもので、今も実践によってより良い方法が考えだされて、進化していると言えます。それはワークショップでの伝え方、演習の進め方も同じなので、スタッフはより深い学びを参加者と共有するには?という視点で、時間内に話が終わらないことがしばしばです。今日も、17時に全体としては終了したのですが、その後多くのメンバーが残り、疑問の解消、工夫の仕方を、各自が持っている知識や経験をシェアしながら行い、ファシリテーターが「この辺で!」と言ってやっと終了しました。

この熱量は、私たちのmissionに沿ってワークショップを通して「手法と勇気を届けよう」という思いと、定員を超えた申し込みをいただいている期待に応えるためにも!という良いプレッシャーが生んだものです。9月12、13日が目指す場ではありますが、一日を終えた時点でmissionに対する進捗を大きく感じるコーチトレーニングでした。

心地よい疲労感と、「希望に満ちた社会」に少し近付けたという思いを感じています。

2020年8月8日(土)安谷屋貴子


  • 9月12、13日COJ主催コミュニティ・オーガナイジング・ワークショップ@オンラインはキャンセル待ちを受け付けています。メールにて以下の通りお申込みください。

    メール送り先:email hidden; JavaScript is required(COJ安谷屋)
    タイトル:9月12、13日オンラインワークショップ申込
    記載内容:名前(ふりがな)、メールアドレス、連絡の取れる電話番号、希望枠(一般or学生)

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