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2020年10月17日
1 on 1 のススメ(あだにーコラム#9)

みなさん、こんにちは。
COJ代表理事、安谷屋(あだにー)です。

前回のコラムで「COJマンスリーサポーター(月額寄付会員)募集キャンペーン」を振り返りました。その中でチーム立ち上げのプロセスをひさしぶりに詳細に思い出し、またキャンペーン進捗のポイントポイントで大切なことばをくださったり、チームに加わったりしてくださった一人ひとりの顔を思い出し、COJの活動において大切なのは、コミュニティのメンバーの存在だと感じました。

今月、理事メンバーはそのコミュニティのメンバーと「1 on 1」を実施しています。イベント、ワークショップなどをきっかけに知り合ったみなさんが、今どのようなことに関心を抱いているか、どのようにCOやCOJと関わりたいか、近況報告もし合いながら、そして改めて「どうしてCO/COJなんだっけ?」を改めて聞き合う関係構築です。

私も数人と1 on 1をし、印象に残ったことや1 on 1 そのものの効果を感じた瞬間などがあったので、9回目のコラムはそれらを書き留めたいと思います。

「COコミュニティは養分たぷりな畑」

コーチとしてのワークショップ参加だけでなく、COを用いたキャンペーンの経験もあるMさん。でも今は仕事に時間を割くことが優先される生活の中で、思うように社会課題に向き合えないもどかしさを話してくれました。

私たちは等しく1日24時間という時間を生きています。その時間の使い方は、仕事や家族の状況や、自分自身の生活の変化によって変わって当然です。声がかかるワークショップのコーチをすべて引き受けられるタイミングもあるでしょうし、SNS上でのメンバー同士のやりとりを読むだけで精いっぱいという時期もあります。

Mさんとの2時間ほどの対話の中で、「忙しくてメッセージにリアクションすらできないことがあるけれど、みんなのコメントを見ているだけで元気が出る」ということばが印象に残りました。みんながいつでも社会課題に対してアクションできるわけでも、COJの活動に深くコミットできるわけでもないけれど、このつながりが、いつでも何かを始められるように畑を耕しているのかもしれないなと思いました。一歩踏み出す勇気をくれる仲間とつながり、その手法を学べる場所をつくれていると気づくことができました。

「それが自然にできているってすごいこと」

9月のオンラインワークショップ参加者だったKさん。改めてワークショップの感想やCOJの印象などを聞くところから話し始めました。その中で、「ワークショップ中のスタッフを見ていて、性別による役割分担のような、そういうものが全く感じられなくていいなぁと思った」という感想が聞けました。

最初はあまりピンと来ませんでした。それはそもそもワークショップにおいて性別に基づいて割り振る必要のある役割もなく、意識したこともなかったからです。でもKさんと話しているうちに、「慣習として代表は男性」とか「主導するのは男性」とか、確かにそういうコミュニティが多いのに、COJはそうじゃないなと気づきました。

気づかないくらい当たり前に性別にとらわれないコミュニティなのだと思えて、誇らしい気持ちになりました。団体立ち上げから関わったメンバーの思いの積み重ねが作った素敵な「当たり前」に、新鮮な目で気づかせてくれたKさんに感謝です。

COJの活動がサステナブルなのは…

非営利組織の活動は、資金の不足、メンバーの思いがベースになるので安定性に欠けたり、燃え尽き症候群と呼ばれる状態があったり、継続性の課題がよく指摘されます。

複数の非営利組織の活動に関わってきたYさんに、その視点からCOJの活動がどう見えているのかを聞きました。「すごいですよね。資金不足の心配が毎年ありながらも続いているし、コアメンバーの交代がちゃんとされていることも。そこがうまくいかない組織は多いので。

「〇〇な地域にしたい」のような、活動開始時のリーダーを中心としたメンバーの思いの熱量が高ければ高いほど、それと同じエネルギーを維持し、同じくらい熱く活動を続けたいと思える人がいなければ活動は続かないし広がりません。それは2013年から17年まで関わった東北の復興支援事業でも何度も感じたことです。

Yさんのコメントに対して私からは、「COJが続いているのは、その思いのところを共有することがCOという手法の根幹だと考えているので、メンバーが互いの思いを伝え合うことができているからかもしれません」と返答しました。実際に私が代表理事を引き受けることができたのは、理事メンバーを中心としたみんなと、互いの思いを共有できたからだということも思い出しました。

自分が大事にしている思いを、ストーリー(パブリック・ナラティブ)で相手と共有することが、リーダーシップの素、仲間とつながる鍵。それを学ぶのにちょうどよいイベントが2つもありますので、関連ページを最後にシェアします。

▶10月31日(土)
【COJ協力】マーシャル・ガンツ氏講演会
PUBLIC NARRATIVE-LEADERSHIP, STORYTELLING, AND ACTION

▶11月7日(土)
【COJ主催・Change.org共催】
コロナ時代に私たちができるアクションとは?

 

チームメンバーやコミュニティメンバーとの1 on 1は、組織が成長したり活動の継続性を高めたりするのにもちろん有効ですが、単純に元気をもらえます。エンパワメントされます。なので全力でオススメします!!
私たちがベースとする手法の効果を実感できたことで、私たちのmissionの先に仲間と一緒に変えていく、という希望に満ちた社会があることも確信できました。

2020年10月17日(土)安谷屋貴子


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